2017年09月29日

新しくなった全職種学習会の様子です。

9月14日に行われた新・全職種学習会の様子をお伝えします。
前回までの全職種症例検討会から少し変わり、場所と開始時刻が変更になりました。
内容もこれまで以上に充実すると良いですね。

さて、今回の内容は・・・
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まずは原水禁世界大会に参加した4名からそれぞれ感想を含めた発表がありました。
吉川先生からは「なぜ、医師が平和について語るのか」といったテーマで発表がありました。
長くこの病院で働いていると「民医連だから、あたりまえ」と思ってしまいますが、吉川先生のようにこの病院に関わる前から思っていることもあったと聞き、なにか自信につながりました。

2題目は宮田先生からACP/AD/DNARについてでした。
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それぞれ略語なので分かりづらいですね。
DNAR=do not attempt resuscitation
AD=advance directive
ACP=advance care planning
ということなのですが、それぞれ病院で最後を迎えようとしたときに不必要な延命処置を避けようという確認の言葉です。 
もちろん、本当に不必要なものか、医療者は話をしなくてはなりませんし、ご本人、ご家族の意思は当然重要です。

しかし、家族として単に急変したときに「どうしますか!?」と聞かれても後悔のない答えをだせるか、難しいと思います。
それを前もってみんなで考えようというのが大切になってくるのが分かると思います。
その手続きに関して変遷があり、今ではACPを大切にしましょうとなってきたのです。

話を聞いていてもいろいろ難しいなぁと感じるところもありましたが、まずは第一歩を踏み出しましょうという話でした。
いつの間にか、電子カルテにもそれをチェックするという項目ができている様ですし。。。

いかがでしたか?今後もいろいろな分野で学習を共有し、皆さんのお役に立てるように精進して参ります。
posted by 広報委員 at 22:28| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

リニューアル前の「全職種症例検討会」

今日は西井研修医からと、褥瘡委員会からの発表がありました。

まず褥瘡委員会から。
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褥瘡の処置として、陰圧閉鎖療法(NPWT)というのをここ数年積極的に取り入れています。
これは器械などやや大がかりにはなるのですが、タイミングよく使用することによって大きな褥瘡でも効率的に縮小効果が得られるというものです。
基礎的な内容の紹介に加え、当院に入院になった90歳の患者さんに使用し、非常にいい効果が得られたという症例発表でした。
参加者で写真を供覧し、驚きの声が上がりましたよ!
ただ、この方法は原則3週間しか使えないため、一番効果が上がる時期を見計らって使う必要があります。
まだまだ症例数は少ないですが、これからも積極的に使っていきたいと思います、

続いて西井研修医からです。
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今回のテーマは肺炎球菌による肺炎についてです。
肺炎球菌、みなさんも聞いたことがあるかもしれません。季節になると「ワクチンを打ちましょう」とコマーシャルされていますよね。
肺炎の原因菌として比較的ポピュラーな、しかし油断すると怖いこともあります!という内容です。
先生が経験した症例は比較的順調に治癒して、それはとてもよかったのですが、気にとめておかないといけないことがあります。
それは、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)という病態で、高齢者、アルコール性肝硬変、免疫不全者、脾摘後などの方が一旦罹ってしまうと急速に状態が悪くなってしまうことがある、とのことです。
特に脾摘後重症感染症という名前も付いている、脾臓を摘出した後に起こるものを紹介してくれました。
脾臓は人体最大のリンパ組織であり、血液濾過機能、免疫グロブリン産生能、細菌を効率よく除去するといった働きがあるのですが、それが無いとなると肺炎球菌をうまく排出できないよ、だから気をつけましょうね、とのこと。
それから、やっぱり予防のためにワクチンを打つというのが大事でしょうとも教えてもらいました。
ちょうど先日、テレビでも話題になったそうで、タイムリーだった!と言ってもらっていました。

次回、8月はお休みとし、9月からはすこ〜し装いを変えての再出発とのこともアナウンスされました。
posted by 広報委員 at 19:58| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

多職種症例検討会は再び奥村先生の登場!

6月8日に行われた多職種症例検討会は小西先生から難治性腹水の症例と、奥村先生から「The daughter from California syndrome」についての発表でした。

まず1題目は小西先生からです。
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腹水とはおなかの中に水がたまっておなかがふくれ、そのために圧迫感や痛みを感じてしまうというものです。
同じように、胸にたまるのは胸水と言いますが、こちらは肺がつぶされてしまうので呼吸が苦しくなることもあります。
原因は様々で、その大本が治療できれば自然に退いていくこともありますが、それが難しい場合対症療法が必要になります。熱が上がったときに解熱剤を使う、というやつですね。
腹水の場合、単純には針を刺して水を抜けば一旦はよくなりますが、またすぐに溜まってきたり、より溜まりやすくなったりするのでどういった方法がよいのか患者さんと相談する必要がありますね。
その場の苦痛を早くとってほしいという思いと、治療に対するリスクの狭間に立って慎重に進めていくという難しさがあるなと感じた話でした。

2題目は奥村先生にバトンタッチ。
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今は外科研修中ですが、内科研修中の経験から勉強した、という内容でした。
「The daughter from California syndrome」そのまま訳せば「カリフォルニアから来た娘症候群」となりますね。
われわれ医療者は、患者さんを診察した際不幸にも重症で救うことができないという場面に遭遇することも多いです。
その時に一緒に来ているご家族に状況を説明し「残念ですが・・・」とシビアな話をする必要もあります。
これまで近くで(もしくは一緒に)暮らしている家族であれば、それまでの生活から「あぁ、仕方ないな」と納得できる方もいらっしゃいます。
でも、普段は離れたところにいるご家族は、もしかしたら「え!お正月にあったときにはあんなに元気だったのに!なぜそんな目に合わなきゃいけないの!?」とびっくりして動転してしまうこともあるでしょう。
そういった、普段は遠くにいる人にこそ、しっかりと話をしていく必要がありますね、という話でした。

今回の2題は、ともに患者さんやその家族の訴えをまず傾聴し、そこから関係を作っていくにはどう考えていけばよいのか、そういったテーマも含まれていました。
病気を治すばかりが医療ではなく、患者さんの気持ちをいい方へ向かってもらう様にするのが大切なんだな〜と再認識することができました。
posted by 広報委員 at 22:41| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする