2019年03月02日

本日行われた地域包括ケア推進講演会の様子です

今日は三重県立総合文化センターの小ホールで開催された、地域包括ケア推進講演会「もしもに備えてかかりつけ医を持ちましょう」に参加しました。
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沢山の人がお話を聞きに来ていました。

4名の専門家からの講演がありました。
当院院長は2番目に登壇しましたが、それは後に置いておくとして、まずはじめは理学療法士会の先生から、「地域包括ケアと市民の心構え」という題でお話しされました。
数年前の理学療法士に向けたアンケートでは地域包括ケアという言葉の認知度は3割程度だったとのことです。
今はずいぶん浸透してきたものの、それは医療者側だけではなくて、市民の皆さんもその意義を理解して進めるための一員としての心構えが必要ですね、とのことでした。

3番目は急性期病院に在籍する退院調整看護師の先生から「安心してわが家に帰ろう〜退院調整看護師の役割について〜」という題でお話しされました。
昭和30年に開設された病院のモットーとして「安心」を掲げているそうですが、今は退院後も「安心して」帰ることができる様に退院までに色々な調整を行っています、ということでした。

4番目は開業医の先生から「地域の医療機関と在宅医療について」という題でお話しされました。
多くの開業医の先生はこれまでも何かあれば往診という形で患者さんのお宅に出向いていました。しかし昔はご自宅で亡くなる方が多かったのがいつの間にか(統計上いつかというのは分かっていますけどね)病院で亡くなる方が圧倒的に多くなった今、この先の看取りの場としても在宅がより重要になるでしょう、という様なお話しでした。

さて、津生協病院からは院長の田中久雄先生から「在宅医療を「ささえ・つなぐ」役割を担う病院を目指して」という題でお話しさせて頂きました。
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当院は1955年から始まった柳山診療所開設当初から「患者さんのお宅は病室、地域の道路は廊下」「地域にベッドは無数にある(←ご自宅のベッドが病院のそれと同じですよ、という意味です)」ということで在宅診療に取り組んできたということ、患者さんの思いを大切にするということから、最近行われた病室での娘さんの結婚式のお話しなどをさせてもらいました。
そんな中、医療の目指す形が変化してきたということ、これは以前なら病気を完治させる(キュアする)ことが目的で、それができなければ敗北というとらえ方もありましたが、今では病気とたたかい終わった現状で、その障害にあわせた形で生活を工夫する(ケアする)時代に移ってきたという紹介をしました。
ん〜例えば病気によって利き手に麻痺が残ってしまった場合、反対の手を利き手として使える様に工夫したり、足の力が入らなくなった人の自宅に出向いて段差をスロープにしたり、一人で生活の全てをできなくなった方に対してヘルパーさんを入れるための打ち合わせをしたり・・・こういった患者さんをささえることを入院中から退院してからも途切れることなく繋いでいくということを行っています、という様な話をいたしました。
さすが院長、与えられた30分という時間をきっちり使って話していました!

講演の後、フロアからいくつか質問がありました。
「かかりつけ医とは開業している町医者の先生にするのが良いの?」
これは今回の講演の中でも何回かでていたかかりつけ医の定義からすれば、「何でも(どんなことでも)相談できる医者」ということからすれば大きな病院の専門的な治療をしている医師には難しい役割かもしれません。
やっぱりいわゆる町医者の先生の方がその人の全て、場合によってはご家族のこともよく知っておられるので役割を担えるでしょうね。
でも、津生協病院の先生だって患者さんの一つの病気のことだけでなくその人となりやご家族とのことも考えながらその患者さんのことを見ているので安心して下さいね、
もう一つ印象に残った質問として、病院の役割が分かりづらいという様なこともありました。
我々医療機関であれば、病院間の連携やほかのサービス提供者との普段の連携からしっている事でも、一般の方に知られる様な形で十分な情報提供がされていないと感じました。今後の課題ですね。

今までは病院だけで完結していた事も、医療職の連携に留まらず、一般の方たちとも一緒に進めていく必要があるということが再認識された講演会でした。
posted by 広報委員 at 22:35| Comment(0) | 企画紹介・報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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