2018年08月27日

緩和ケアフォローアップ研修会に参加しました

今日は三重大で行われた緩和ケアフォローアップ研修会に参加しました。
これは以前にアップした「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」の続きみたいなものです。
が、今回は医師に限らず他の職種で緩和ケアに興味がある人も参加していました。三重大では3年目と言っていました。
こちらこちらをご覧ください。
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さて、いきなりお弁当の写真ですね(汗)

講義としてはまた色々な分野にわたりました。
今回特に興味があったのは倦怠感についてとACPについてです。

倦怠感に関しては、本来、先に紹介した研修会で扱われるべき内容ではあるものの、なかなか対処が難しいため「初級編」というよりは「中級編」の扱いとのことでした。
津のあたりで言うと「ずつない」という表現でしょうか、身の置き所がないだるさというような訴えに対しどう対処するか、日々悩んでいます。
まずは対処可能なものかどうかの評価をします。
例えば、貧血によるもの、脱水によるもの、便秘によるもの、電解質異常によるもの、感染症によるもの、あとは薬の副作用の可能性について、そういった原因が何かないかを探ります。
これはとても重要で、こういったものに関しては対処法があるからです。

でも、実際はそういった原因がないこともたくさんあります。そして「だるさ」そのものに良く効く薬もありません。

・・・こういった状況でどういった対処ができるのかを講演頂きました。

次はACPです。
最近出てきた言葉、でも以前こちらでもちょっと紹介したことのあるACPですが、近頃は国もこういった取り組みを進めていくべき、と指針を出しています。
さて、ACPとは何なのか。advance care planningの略なのですが、これはより早い段階で最期をどうやって迎えたいか、ということを患者さん本人、医療者と、家族を交えて話し合いましょう、そしてそのプロセスを大事にしましょうということです。
いわゆる遺言状の様に書面で残すことが目的ではなく、みんなで話し合ってみんなで納得できる様に話し合っていくことがとても大切です。
しかし、これを話し合うときにあまりに早すぎては意味をなさない(←その時のことを自分で想像できない)、反面遅すぎると(意識障害などで)自分の意志を伝えることができなくなります。
どういうタイミングで話しあうのが良いのか、という講演を頂きました。

午後からは班に分かれてグループディスカッションがありました。
一つは終末期における鎮静に関しての話し合い。
これは、緩和医療のなかで多様な症状に対してはそれぞれ良く効く薬も多いのですが、最終局面になると意識を落とすことによってその苦痛を感じないようにするしか手がなくなってしまいます。
でも家族は「苦痛は取り除いて欲しい、でも、最期まで会話はしたい」と訴えることがあります。
これってわれわれとしては両立させがたい訴えなんですよね。
そういう場面で一体どうやって話をするのが良いのか、なんていうのをロールプレイしたりディスカッションしたりしました。
もう一つは最期をむかえるにあたっての話です。
これも急速に悪化していく患者さんを目の前にして、家族に話した方が良い内容について、なかなか厳しい状況の中でどんなことができるのか、などを話し合いました。

たった一つの正解があるわけでない分野ですので、それぞれの班でそれぞれの意見が出ましたし、それをその場で発表して共有することでまた深められたなと感じました。

今回、自分はソロで参加しましたが、同じ津生協病院の中から団体での参加もあり、総勢24人の参加者の内1/4が当院からでした。
いい機会になったのではないでしょうか。

また、会が終わってから大学の緩和ケアセンターの先生から当院との連携を深めたく、カンファレンスなどの場を設けたいということもおっしゃって頂きました。
そういった臭覚もあった一日でした。
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posted by 広報委員 at 17:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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